JavaScript開発者がCSSを1行書いたら、もうそれでCSS開発者になったと言えるのでしょうか？

この公案はウェブ開発の世界にある、いまのトレンドを表しています。CSS開発者がどんどんとJavaScriptを学ぶ必要にかられ、またJavaScript開発者もfont-weight: bold;以外にもCSSがあることに気づき始めているのです。

こうなると「CSSの現状」を問うのは、とても難しくなります。相手が誰によるかで答えが変わってしまうからです！様々な答えの中から、どの答えが正しいとどうやって決められるのでしょうか？

ここでもうひとつの公案です。正しい答えは、そんなものなんてないということです。ここで取り上げた多くのツール、設計手法、フレームワーク、ライブラリ、それぞれがフロントエンドのエコシステムの一部を担っているのです。

複雑なReactアプリを作る？Styled Componentsはとてもいいものです。静的なランディングページを作る？Sassを使えばそう間違えは起こしません。一時期のハイプこそ収まってはいますが、テーマやプラグインの数においてBootstrapにかなうものはありません。

このプロジェクトは今後も、GitHubに毎週のように現れる新しいプロジェクトを見続けますが、ツールやテクニック、そしてなによりCSSの灯りを守ってきた人々を忘れてはいけません。CSSを2021年、そして未来にむけて進めるには、みんなの力が必要なのです！